抗うつ薬には、脳の情報伝達機能を正常に戻して憂うつ感や不安感、焦燥感、身体症状などを取り除く効果があります。自分が服用する薬について知ることは治療効果を上げるためにも大切です。
現在日本では20種類以上の抗うつ薬が使用されており、大きく3種類に区分されます。
1)三環系抗うつ薬
2)四環系抗うつ薬
「三環系抗うつ薬」の多くは、1950~60年代に開発された薬で、「三環系」の名称は薬の化学構造が3つの環になっていることに由来しています。
抗うつ薬には次のような抗うつ作用があります。
1)意欲亢進作用
意欲を高める。抑制症状で思考力や行動力が低下するのを軽減する。
2)気分明朗化作用
気持ちを明るくする。気分の落ち込みや憂うつ間をなくす。
3)鎮静・抗不安作用
気持ちを落ち着かせる。不安感や焦燥感を取り除く。
睡眠障害、食欲不振、性欲減退、身体各部の痛みなど自律神経失調症状や日内変動は抗うつ薬の服用により解消されます。
抗うつ薬には開発された年代の古い順に、第一世代抗うつ薬、第二世代抗うつ薬、第三世代抗うつ薬という分類方法もあります。
第一世代抗うつ薬とは、1950~60年代に開発された「三環系抗うつ薬」で、抗うつ作用は強いのですが、副作用が強く即効性も無いという欠点がありました。
第二世代抗うつ薬とは、1970年以降に開発された抗うつ薬で「三環系抗うつ薬」「四環系抗うつ薬」があります。従来の抗うつ薬に効果はやや劣るものの副作用が低減されています。
第三世代抗うつ薬とは1980年代に開発された抗うつ薬「SSRI」と、1990年代に開発された「SNRI」の総称です。抗うつ薬「SSRI」は日本で1999年から使用が許可されました。