定型うつ病は、うつ病の4つの症状である、
1)抑うつ症状、
2)抑制症状、
3)不安・焦燥、
4)身体症状
がほぼ均等に同時にあらわれるのが特徴です。
うつ病の典型多岐な症例で、最もうつ病らしい定型のパターンであることから「定型うつ病」と呼ばれ、はじめてうつ病になったときはこのタイプが多いと言われています。
定型うつ病の症状は、精神症状では気持ちの落ち込み、思考力や決断力の低下など、また身体症状では食欲不振や睡眠障害などが現れます。
精神症状と肉体症状の両方が現れるため患者さんは強い苦痛を伴いますが、診断がつきやすい点と抗うつ薬が効きやすい点が救いです。
定型うつ病は、重症でなければ1ヶ月以内には症状が消えてゆきます。
ただし、その時点では完全に回復したわけではありません。症状が消えた安心感から治療を中断してしまうと、再発する可能性が非常に高いのも定型うつ病の特徴です。
定型うつ病には以下のような症状が5つ以上、同じ2週間の内に、ほぼ毎日、1日中発生します。
5つ以上の症状の内、少なくとも1つは1)または 2)である場合、うつ病と診断されます。
1) 抑うつ気分
または、
2) いろいろな活動に対する興味や喜びが著しく減退。
3) 著しい体重の増減を伴うほどの食欲の減退や増進
4) 不眠または睡眠過多
5) 精神運動性の焦燥感または制止
6) 疲労感や気力減退
7) 無価値観、罪責感
8) 思考力、集中力、決断力の低下
9) 死について反復思考